2007年 南イタリアの旅

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     JUGEMテーマ:イタリア旅行

     知人【ヨーロッパに住んだ経験有】や旅行業者の“やめちょったほうがいいこたねー”という反対意見を押し切りながら、今年はマンマの味を求めて南イタリアへ・・・強気で旅立ったのに内心は不安でいっぱい、北部に比べて経済力の弱いこの地方は治安も悪く、そのうえあの【ゴッドファーザー】のお里であるシチリア島も今回の行程に入っているからです。


     初日はちょっと逃避の意味をこめて、ローマの東30キロにあるチィボリ公園へ、その後普通〔?〕のイタリア人に会って免疫をつけるためにトスカーナのアッシジに向かいます。

     
     

     以前3度訪れたことのあるこの街、ぜんぜん言葉は通じないのに何故かなじみのおばあちゃんの宿へ、その夜はこれも行きつけの田舎のレストラン“ピクニック”安くて美味しいトスカーナ料理に大満足、しかし、この夜のメニュー骨付きのティーボーンステーキがこの旅の運命を大きく変えることになるとは誰も思ってもいませんでした。

     次の日の早朝、私たち夫婦は揃ってトイレに駆け込みました。同じ料理を4人のメンバーで分け合っていたのに残り2人はぜんぜん平気、それもそのはず、立派な便秘症だったのです。

     よくよく考えてみると昨夜のステーキがあやしい、骨に付いた肉を一人で食べたまり子はその後3日間に渡りイタリアの各地に大きな
    お土産?を残すことになりました。【イタリアの皆さんごめんなさい】


     薬局で薬を買ってもなかなかお腹の具合は好転せず、とうとう上の茂みの中で用を足す羽目に、周りから見えないと安心していたら坂の多いこの街、真上には沢山のアパートがありました。【もちろんこんなもの見ても楽しくない!】

     あちこちの“マーキング”に疲れ果て、とうとう意を決して医者のところへ行くことになりました。実は20年以上にわたり、毎年1回このような旅をしてきて初めての経験なのです、そしていざ医者を探すとなるとこれが一苦労、海岸に突き出た高い丘の上に立つ白い町ペスキチ【Peschici】、外敵に備える意味から狭い急な坂道が一方通行でくねくね続きます。やっとたどり着いたのが街の頂上付近のこの病院でした。


     室内はほんとに簡素な診療所、簡単な英語とジェスチャーを交えた問診の後、診察台の上でズボンを下ろすようにとの指示、おろしすぎで戻された【患者がもうちょっと若かったら違ったかも?】後お尻に一本の注射、そしてこのあと3時間ほどで回復することになったのです。

     しかし、本当に感動したのはイタリアの病院の診療システムでした。このように突然訪れた外国人に保険証などの提示も求めず、面倒くさい書類を作成するでもなし、問診から処置までほんの10分足らず、そのうえなんと医療費は“ただ、無料”だったのです、どこかの国とは大違い”!

     帰国し早速調べてみるとありました。ちょっと違うイタリアの医療事情、まず一般の国公立病院の場合、受診は全てイタリア語による書類と煩雑な手続きがいります。一方私立の病院は医師の多忙もあって受診予約無しにはすぐには診てもらえません、ところがもう一つ【私たちの場合】、緊急の場合には国公立病院の救急窓口Pronto Soccorsoというのがあります。ここでは私たちのような非居住者でも無料で応急処置が受けられるとのこと、感謝感激です。



     とにかく、この町ペスキチでは大きな思い出が出来ました。診療所はもちろんのこと、その後私たちの宿探しまで付き合ってくれたそこの医師〔実際は広さがいまひとつで違う宿にしました〕、日本から来た3人のオバタリアンたちの熱心な【?】交渉に譲歩していただいた宿のオーナーご夫婦、有難うございました。


    海辺のロマンティックな白い宿 


     ワイン〔飲料〕、ディナー、朝食付きで一人43ユーロを泣く泣く38ユーロ〔6000円〕にしていただきました。


     ワイン、前菜、海産物のパスタ、カラス貝の殻に詰め物をした料理、それに名前はわかりませんが野菜たっぷりのこの料理、それにドルチェのデザートと続きお腹は満タンに、そういえばローマ近辺ではちょっと塩辛かった味が南下するにつれ、だんだん日本人の口に合うようになってきたような気がしました。このたびの中で一番リーズナブルな快適な宿でした。


    〔これから何処に行くんだ?〕とオーナーから問われ、世界遺産の町アルベロベッロと答えると、〔どうしてあんな所がいいのか、ただ小さい建物がたくさんあるだけじゃないか、この町が一番なんだ!〕・・・今になって思うと同感です楽しい一日でした

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