イタリアの旅 パート4 宿探し

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     宿探し【正確には安宿探し】、98パーセントの宿は当日行き当たりばったりで決めます。残りの2パーセントは飛行機の到着が夕方近くになるため、翌日のレンタカーの借り入れに便利なように飛行場の近くに出来るだけ安いホテルをネットで探します、この時のポイントは値段だけでなく送迎のサービスがある事です。

     飛行機に12時間ほど揺られ外国の空港に放り出された者にとって、聞こえてくるのは当然ながら外国語ばかり、疲労と多少の時差ぼけ状態の旅人にはこの送迎サービスはまさに“天の助け”しばしほっとする瞬間です。しかし、この送迎にも無料の場合とそうでない場合もありますのでチェックは必要です。

     まてよ、わざわざ送迎など頼まなくてもタクシーがあるのではとお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、これがちょっと曲者が多いのです。日本の運転手さんたちは本当に正直でメーターの通りに料金を払えば良いのでいつも安心なのですが、外国ではそうは行きません。まず大きな荷物は別料金、つり銭はごまかす、そして中にはメーターさえも改悪されている物もあります。その上ラテン系の方の中には【富める方ー旅人も含めてーから多少のお金をいただくのは罪ではない】 と考えるやからもいらっしゃるそうですので、それ相当の心の準備をしてからご利用されることをお勧めします。





    ホテル事情 
     
     私たちの利用するエコノミーホテルの料金は大体朝食付二人で8000円前後です。これも日本との大きな違いは休日のほうが安くなることが多いことと、忙しいシーズン【ハイシーズン】と暇なシーズン【ローシーズン】で料金が3倍ほど違ったりしますので要注意。日本とは違ってほとんどが朝食のみで一部屋でいくらの計算になりますのでチェックが必要です





    安宿情報

     宿探しのお手伝いをしてくれるものに、ガイドブック【地球の歩き方など】と私は財団法人日本ユースホステル協会の発行する【ヨーロッパ2000円の宿】も活用します。

     最近ユースの利用は減りましたが、記入してある住所を【Google Earth】というフリーソフトに打ち込んで位置関係を把握したりもしています。 

     インターネットでも沢山の旅行関連のサイトがありますが、セキュリティーなど様々な問題で日本では割高の情報しか手に入らないのだそうです。そこで登場するのが【Lonely Planet the worlds】というサイトになります。ごく最近この情報を手に入れたばかりでまだ使い込むまで行っていませんが、細かい情報もつかめるみたいです。



     いろいろの情報を集めて宿を探すのも楽しいのですが、なんといっても現地で自分の足で探すほうが様々な出会いや発見に遭遇します。もちろん全く見ず知らずの町や村のことですから、道を間違ったりは当たり前のこと、途中で通行人や百姓のおじさんに尋ねながらとなりますが、中には“俺について来い”と案内までしてくださる方もいて後で思い出しても楽しい思い出になっています。

     上の2枚の写真はそれぞれフランスとイタリアの民宿の案内です、日本と違ってまず大きな看板はありません。それと看板からすぐそばに宿があるということはまずありません、いつも4〜5キロは覚悟しておかなければならないのです。

     道沿いの【B&B】や、小さなベッドのマークを100キロ近いスピードの中で見逃さないようにしなくてはならないので、車中の全員が気を抜いている暇はありません。

     この建物は2007年5月の南イタリア・シチリアのB&B、住宅地の中にありインターホン越しに交渉して部屋を見せていただき宿泊することになりました。外国では部屋を見て気に入らなければ断ってもあまり気にしません、ただ物言いは柔らかく“貴方のところが初めてなのでまだ探してみたい”と言えばオーケー。


     出会いと言えば今年【2007年】の旅ではそれはそれは大きな出会が用意されていました。シチリアの観光を終え世界遺産のアマルフィー海岸への長距離ドライブ、夕方近く目的地近辺に着くと何かのお祭りだったらしく、道路も大変な込みようでホテルなどを探せる雰囲気ではありませんでした。 

     回りも薄暗くなってそこでの宿探しをあきらめ、急斜面の上り道を観光地とは別の方角の田舎へ向けて車を走らせました。当てにしていた民宿は祭りのために臨時休業、途方にくれて村人に尋ねるとそんなものはここにはないよとつれない返事、しかし、その中の一人が“俺について来い”と車を出してくれることになりました。

     くねくねした山道を行くこと5分、それから男が暗がりの中の建物に消えて数分、一緒に出てきた二人を見てびっくり、なんとそこは修道院だったのです。尼さんに頼み込んで泊めてもらえるように頼んでくれたのでした。



     時刻は9時に近づいて辺りは真っ暗、食堂に案内されるとまず赤白のワイン、突然の訪問にかかわらず簡易ではありますが街のレストランのような夕食を出していただいたのです。宿がなかなか見つからずお腹もすいていたメンバー4名は感謝感激でした。

     食後別棟の宿舎に案内されるとそこは簡素なホテルの雰囲気、ミニサイズのバスタブまで付いています。一同神の温かいもてなしに感謝しながら、それぞれの出来る範囲で宿に負担をかけないように身を清めました。【後で変わったやり方で大笑いされたメンバーもいましたが】

     暖かい神の愛に包まれて一夜を過ごし、このもてなしへの【お礼】の話題で朝食の食卓は盛り上がっていました。ある者は“きっとお金なんか取らないと思うから献金をしてゆこう”、“いやいやお金を一人20ユーロぐらい置いていったらどうだろうか・”散々話し合った末にシスターに直接尋ねると“一人50ユーロ・8000円いただきます”とのこと・・・・この旅で一番の高級ホテルになりました。神様相手では値切り交渉もままならず記念写真での複雑な微笑みです。

     旅の途中ずっと年上の女性3人に囲まれて、なおかつこの日は修道院の宿泊と言うめったにない幸福【?】でしたが、長距離ドライブの疲れと発熱で大好きなワインも飲めず一晩中うなされて神の裁を受けました。




    アグリトゥーリスモ AGRITURISMO

     最近日本でも耳にされた方が多いと思います、宮崎でも米良や椎葉の山間地で行われているあの“農村滞在”の民宿と考えていただければ大体イメージがわいてくるでしょう。しかし、なんといっても大きな違いはそのスケールの大きさにあります。街外れの広大な敷地に家畜小屋、農業機械の倉庫、そして宿泊スペース、さらに乗馬コース、テニスコート、プールまで備えたところも数多くあるのですから・・・。


     ここはあの名曲“帰れソレントへ”で有名な港町ソレント、結構急な勾配の土地に畑、家畜小屋、倉庫、宿泊棟などが点在しています。最初私たちが予約無しで訪れたときには、10数名の小学生が2グループほどいてそれはそれはごった返していました。子供たちが泊まらないという事を確認してめでたく宿泊となりました。

     夕食までの2時間ほど、アメリカの観光客グループがピザ作り教室に訪れていてにぎやかな歓声が飛び交っていました、ナポリやカプリ島からも遠くないことから各国からの訪問があるのでしょう。


     近年この農家民宿をよく利用するのには訳があります、まずなんと行っても大きな理由は、現役の農家が営む宿泊施設なので街の郊外の広々した自然の中にあると言うことです。緑いっぱいの様々な農作物と果樹、沢山の家畜、農業機械の大きな倉庫、沢山の宿泊客が一同に食事が出来る大食堂を備えた宿泊棟と車で旅する私たちにとって大きな特典とも言える喜びです。しかし、本当の理由は簡単、他の民宿に泊まるとレストランまで車を走らせなくてはならず、大好きなワインが飲めない・・・これも大きな理由です。


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