変人会 春の特別企画 放し飼いの豚を食する会

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     JUGEMテーマ:季節の出来事

     2008年の暮れ、日向新しき村の住人でありわれらが変人会の有力な【?】メンバーの一員である松田省吾の提案で、彼の友人から譲り受けた豚を食べる計画が持ち上がった。

     その豚が村に持ち込まれたときには、周りの豚からいじめを受け発育不全に陥っていて、持ち主はいつ死んでもおかしくないと思っていたらしい。それが、新しき村の大自然の中で一年過ごし、信じられないくらい健康を取り戻し、立派に成長したのでした。


     村の300坪ほどの雑木の茂った一角で自然に囲まれ、ストレスから開放されたことが動物の成育に精神面からも肉体面からも大きな力となったのでしょう。この事は単に《豚》に限らず、広く人間一般に言えることではないでしょうか、日常忘れていたことが、この大自然の中で過ごすことで思い出されてくる、そんな気がします。


     【新しき村】は1918年〔大正7年〕に白樺派の文士・武者小路実篤が千葉県我孫子市の自宅を売り、石井十次の紹介でこの土地を手に入れたもの。当初、志を同じくする男女20名ほどが、地元の農家の助言を受けながら試行錯誤で農業に挑戦し、それが軌道にのり始めると、美術、文学、音楽、演芸に親しみ水から人間向上に励むようになりました。

     その後、大正15年に実篤は村を去り、埼玉の地に《埼玉・新しき村》を立ち上げおのおのの村の更なる成長に力を尽くしました。

     村に残った実篤の妻房子さんたちの老後を見るために、北海道出身の現在の村人松田省吾がこの村にやってきたのは昭和51年のことでした。


     2009年2月1日【日】、この季節にしてはひじょうに暖かく穏やかな日曜日、最初変人会の特別企画として計画が進んだはずなのに、いざふたを開けてみると地元石河内の皆さんをはじめ100名を超えるほどの人々が集い、報道関係者も数名、また県外からの参加もあり、最高の豚肉をご馳走になり、実篤の言葉を思い出すのでした。

     山と山とが讃嘆しあうように、星と星とが讃嘆しあうように、人間と人間とが讃嘆しあいたいものだ


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