2010年 ヨーロッパの旅 後編

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     JUGEMテーマ:ヨーロッパ

     旅の宿は98パーセント《現地調達》、飛行機の到着がほとんど夕方となるため飛行場近くのシャトルサービスのあるホテルを選ぶ。以前はできるだけ安いホテルを懸命に探したが、最近4つ星クラスを利用することが多い。その訳は安いと待ち時間が長くまた有料であったりすること、4つ星ともなるとかなり頻繁に迎えの車が行き来し無料だからです。その上外国の宿は一部屋幾らというシステムになっているので二人で泊まれば5000円前後【朝食付き】で済みます。結局、総合的に考えると4つ星クラスのほうが安上がりということになります。

     大きな都市では楽天トラベルなどのホームページで予約できますが、きめ細かで数多い選択が必要なときには《Booking Com》というサイトを利用します。日本語で外国のホテルが予約できるので重宝です。


     旅の途中、前日の宿からパソコンで予約していただいた古城ホテル。一泊35€【朝食なし】と安い、しかし、落とし穴があった。それはこのホテルが田舎の広い丘陵地帯で周りにほとんど人家が無かったため、最低でも49€【5880円】もする夕食を食べざるをえなかった・・・・・くやしーやられた!

     宿の予約を済ませて安心できる面もあるが、私たちのようなスタイルの旅にはいわゆる行き当たりばったりの方が似合っている。このやり方で毎年いろいろの出会いやハプニングがある。

     それでは今年の出会いのいくつかをご案内します。




    三方絶壁に囲まれた谷間の小さな村

     ボーム・レ・メッシュー 【仏】
      Baume-les-Messieeurs


     先ほど紹介した【フランスの美しい村】の本に掲載してある手書きの絵地図からこの村を目指す。途中道路沿いのお店や人を見かけると情報を集めやっとこの村の入り口へ、数件の農家らしき建物があるが【美しい村】にはちょっと程遠い、あきらめて引き返そうとすると前方かすかに人家が見えた。そこから数キロメートル先が修道院や民家が立ち並んだめざすこの村だった。

    目の前に広がってきたのは、曇り空の灰色がかった空気の中で三方からそそり立つ大きな断崖。そしてその崖の底に肩を寄せ合うようにして数十戸の家々、観光目的の自家用車も結構来ている。

     ホテル&レストランの看板を見つけこの日の空き部屋を尋ねるとあっさり【ノー】の返事、しかしそのあと店側からの一つの提案が出会いを引き寄せた。その店で時々手伝いをする近所の女性が民宿をしているとの情報、そしてその彼女は英語を話せるというものだった。


    この日の宿泊はどうなるのかな




     宿からの連絡の後しばらくして細身の35才前後の女性が歩いてきた。早速部屋を見せてもらい交渉成立、古い家を買って自分たちで手を入れたみたいだった。簡単な会話をしていると《自分たちの家に来ないか》とのこと、日仏交流のためならと二つ返事で快く招待を受けた。


     小さな小川に架かる石橋を渡り、小雨交じりの中を歩くこと数分でオーナー夫婦の家に着く。この部屋も改造に二人の汗のあとが伺える、話が進むうちに今度は主人の親夫婦が近くに住んでいるので呼んでもいいだろうかとのこと、ここまできたら何でも来いと日仏交流はクライマックスに近づいた。しばらくすると、手にアルバムを抱えた老夫婦が合流、なんと彼は大学の教授で日本にも6階の渡航経験があり、山口には日本人の友人がいると写真を見せてもらった。実際こんな山の中まで来て日本のことを知っている方に会おうとは、大きな大きな感激でした。


      この地方独特のワインまで頂き日仏交流は最高潮


            

    第2の故郷 Momllingen【メモリンゲン・・独】

     そもそも私たちがこのような旅を始めるきっかけは、25年前にさかのぼるある一つの出会いだった。

     神戸の港の開港を祝うイベント《神戸ポートピア》、そのセレモニーの一つとして来日したドイツの小さな村のブラスバンドチームが、縁あって宮崎にやってくることになったのだ。そのとき我が家にホームステイしたのがカール・ハインツ、今回日程の都合で短い滞在となるが、一つの出会いがこれほどまでに長いお付き合いになるとはその当時考えてもみなかった。


    長いお付き合いになると知り合いの何人かは土の下




     夕方、カール・ハインツ夫妻、我々4人、神戸から嫁いで20年以上になる三音【みね】さんとシュック・典子夫妻の経営するレストランで2年ぶりの再会を祝して会食となる。大好きなドイツビールと、見ただけで胸がいっぱいになるドイツの伝統料理などで宴は盛り上がります。2〜3日前までは【日仏友好】だったが今夜は【日独友好】といそがしい、いそがしい。



     薄暗い店内で宴は最高潮、とそこへ14〜5名の中年の大男たちがやってきた。この村の【おじさん合唱団】とのこと、アルコールが進むとその合唱の復習が始まった。何曲か聞いているうちにこちらもお返しをしなくてはと即興の合唱を披露、中々かっこよくはいかなかったが、リコーダーの演奏などもありそれなりにうけた。


     毎年旅をして小さな出会いがあり、そのどれもが心のアルバムにきざまれている。言葉は簡単な英語が主になるが、言葉が通じなくても各地に沢山の友人がいる。私共の会社のキャッチフレーズ《い食べ物、いい出会い》のようにこれからも出会いを求めて旅は続く。 

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